澱んだ紫の空の下で
紫色に澱んだ空。
古い商店街の一画。
主の居なくなった商店に銀鏡イオリの姿があった。
「ここ……まだ食料が残ってる?」
人の気配が完全に途絶えたゲヘナの中の街の一つ。
いつもの、ちょっと騒がしくて面倒なゲヘナの日々はもう帰ってこない。
静まり返った空間には、ただ不気味な風の音だけが鳴り響いている。
食卓には手を付けられていない食べ物が並んだままだが、椅子は弾かれたように倒れていた。
――まるで、何かから必死に逃げ惑ったかのように。
「ヤツらが来る前に、食料を回収して戻ろう」
まだ電源が生きている冷蔵庫から、手早く食料を掻き集める。
ハムにベーコン……うん、大丈夫。
葉物野菜は全滅。
……あ。プリンがある。これ、委員長が喜ぶかな。
ふとよぎったそんな思考は、次の瞬間、不気味な音に遮断された。
ガサガサッ
「っ!?」
イオリは愛銃に手を掛け、音のした方を警戒する。
1分……2分……。
息を殺し、目だけで周囲を見渡す。
ネズミが物陰から飛び出してきた。
「ネズミか……心臓に悪い……」
ヤツらがもう近くにいるなら、ネズミが生きているはずがない。
銃撃を受けても無傷なキヴォトス人を純粋な力だけで殺せるような圧倒的な力を持つヤツらだ。
イオリは小さく息を吐き警戒を解く。
しかしこれ以上の長居はマズい。
(急いで戻ろう……!)
詰められるだけの食料をリュックに詰め、イオリは立ち上がる。
足早に立ち去ろうとした次の瞬間――!
ドンッ!!
イオリの視界が激しく揺れる。
突然天井から降ってきた”何か”がイオリを押し倒した。
ちょっとした銃撃や爆発なんて、かすり傷にもならないイオリの身体が、コンクリートごと容易く押し潰される。
「ッ……!くっ……ぁ……!?」
背骨が粉砕されたかと思う衝撃と共にコンクリートに背中から叩きつけられ、肺の空気が強制的に押し出される。
コンクリートが砕け身体がめり込む。
気絶しそうなほどの衝撃。
――何が、起きた……!?
「んっ!?ん〜!!」
パニックになる暇すらなかった。
口を強引に抉じ開け、捩じ込まれたのは――硬い毛で覆われた、節くれ立った「脚」。
腐臭と共にざらついた毛が口腔を蹂躙する不快感に、イオリの身体が恐怖で跳ねた。
声を上げたくても声が上げられない。
彼女を見下ろすのは、知性を感じさせない無機質な八つの目。
蜘蛛の姿をした異形が、イオリを完全に『獲物』として組み伏せていた。
ガリッ……!
「んぎぃっ!?」
下着越しにイオリの秘裂を硬いモノが擦り上げる。
目だけで下を見ると、異形の下腹部から生えた生殖器が、スカートを捲り上げて突き出していた。
異形の粘液を滴らせた細長い生殖器は、鋭い棘に覆われて凶器のような禍々しい光を放っていた。
異形は生殖器を引くと、イオリの白い下着を突き破りながら、一気にイオリの膣内に捩じ込んだ。
下着を突き破り、乾いたままのイオリの処女穴の肉を引き千切る悍ましい音が響き渡る。
ぶちっ!!がりゅがりゅがりゅっ!!
「んぐぅぅぅぅぅ!!」
異形の生殖器が全く濡れていないイオリの膣内を割り拡げながら、鋭い棘で膣壁を引き千切りながら奥に挿入ってくる。
頑丈なはずのキヴォトス人のイオリの身体が普通の少女のように壊されていく。
結合部からぶちゅぶちゅと鈍い水音を立てながら血が溢れ出す。
ずぢゃっ!ずぢゃっ!ずぢゃっ!
少女の柔らかい肉を引き千切る悍ましい音が静かな商店街に響き、異形の生殖器が往復するたびに、ズタズタになった内部から鮮血が撒き散らされた。
「んぐぅ!んぎぃぃぃぃぃ!!」
異形は抽送をやめると力尽くでさらに奥に生殖器を捩じ込んできた。
ぶじゅるっ!!!
「んぎゃぁぁぁぁぁ!!!」
脳が焼き切れるような激痛。
異形の細長い生殖器がイオリの子宮口を抉じ開け、鋭い棘で引き千切りながら子宮内まで侵入する。
ずろぉ……
「ぁ……あが…………」
異形は、完全に抵抗を止めてぐったりとしたイオリを「仕留めた」と確信したのだろう。
口内から前脚が引き抜かれる。
次の瞬間、異形は身体をぶるりと震わせ、子宮の中に何かを注ぎ込んだ。
ごびゅっ!!ぶびゅるるるるる!!
ぶりゅりゅりゅりゅりゅぅぅぅ!!!
強酸性の熱湯のように熱い大量の精液と一緒にゴツゴツした何かが子宮の中に入り込んでくる。
注ぎ込まれた瞬間、胎内からジクジクと肉が灼けるような激痛が走り、下腹部が内側から無理やり押し広げられていく。
「あぎゃぁぁぁぁぁ!!」
過剰な程の精液の量にイオリの下腹部が膨れ上がりスカートのホックが弾け飛ぶ。
子宮内が焼け爛れ、結合部から白い煙が上がった。
下腹部が焼ける。
イオリのお腹は妊婦のように膨れ、入れられたゴツゴツとしたものでボコボコと歪に膨らんでいる。
膣内を鋭い棘でズタズタに引き千切られ、高温の精液で胎内を焼かれるという拷問のような陵辱にイオリは意識を手放しかけた。
ぶびゅっ!びゅるっ!びゅっ!
異形の怪物の生殖器が精液を最後の一滴までイオリの子宮内に注ぎ込もうと蠢いている。
「……めるな……」
ぶりゅっ!ぶぴゅっ!ぴゅるっ!
胎内を灼かれ、絶え間なく体内に異物を注ぎ込まれながらも、愛銃の引き金に掛かった指がピクリと動く。
一度光を失いかけたイオリの目に執念の火が灯る――!
「ゲヘナ風紀委員をなめるなぁぁぁぁぁ!!」
どれだけ犯されても手放さなかった愛銃の銃口を、異形の側頭部に押し付け引鉄を引く。
ドンッ!!――
渾身の一撃が異形の頭を吹き飛ばす。
異形の体も衝撃で吹き飛んでいった。
ぶぢぶぢぶぢぃ!!
「いぎゃあぁぁぁぁぁ!!」
肉塊となって吹き飛ぶ異形の巨体に引きずられ、体内に深く突き刺さっていた棘だらけの生殖器が、イオリの子宮口と膣壁を削り取りながら強引に引き抜かれる――
「はっ……!ぁ……!」
どうにか異形を倒したが息も絶え絶えなイオリ。
天井を見上げたまま激痛に耐える。
「早く……出さないと……」
イオリは仰向けに倒れたまま、下腹部に力を入れ、両手で膨らんだお腹を押す。
ぶびゅるるるるるぅぅぅぅぅ!!
どちゃどちゃどちゃっ!!
イオリの秘裂から勢いよく異形の精液が噴き出し、ウゾウゾと不気味に蠢く卵のような物がひり出される。
「んぎぃぃぃぃぃ!!」
お腹を押し潰すたびに、傷口を直に酸で灼かれる激痛が走る。
ドス黒い血液と共に、肉を焼く白い煙を上げながら、ドチャドチャと歪な卵が這い出してきた。
「ぁ……は……これで……大丈夫な……はず……」
――だが、異形の精液によって焼け爛れた子宮は命を宿すことはなく、ただの肉穴としてしか機能しなくなっていた。
少女としての尊厳をガタガタに踏みにじられたイオリは、ジクジクとした痛みに耐えながら、回復するまで虚ろな目で天井を見上げ続けた。
そして、二つの鈍い輝きを放つ眼が、そんなイオリを観察していた……。